
物の耐用年数
OCTOBER.20.2020
こんにちは
フューチャーアソシエイツ株式会社の新井です。
最近は、急に寒くなってきて身体の体調を維持するのが大変な時期になってきましたね。
今回は、物の耐用年数です。
耐用年数とは簡単にいうと
「その資産の使用可能期間」になります。
長期間にわたって使用する物は、固定資産として法律上とらえられます。
例えば、耐用年数が3年であれば3年で減価償却という処理をしていきます。
わかりやすくいうと年月が経つにつれて劣化 消耗などで、その価値が会計上減っていく固定資産は、耐用年数にしたがって毎年一定額や一定の割合で資産価値を差し引いていく必要があります。
ポイントとして
あくまで耐用年数と減価償却は会計上でのルールなので例えば売却するときの価値とはイコールにはないのです。
取得価額の資産でも、耐用年数が短ければ毎年の減価償却費は多くなりますし、耐用年数が長ければ毎年の減価償却費は少なくなるということになります。
様々な物に耐用年数というものがあります。
例えば
不動産
鉄筋コンクリート造(RC造) 耐用年数 47年
重量鉄骨造 耐用年数 34年
軽量鉄骨プレハブ造 耐用年数 27年or19年
木造 耐用年数 22年
上記の耐用年数は、耐用年数はあくまでも会計上でのお話になりますので例えば世界初のRC造集合住宅は、フランスのパリで1903年に完成した「フランクリン通りの集合住宅」とのことです。
きちんとしたメンテナンスをする事によって100年以上前に建てられた物件も綺麗な状態を維持することが出来て耐用年数が過ぎているのにも関わらず価値を下げる事なく維持されています。
なので耐用年数は、あくまでも会計上でのお話になります。
植物
桃の木 15年
栗の木 25年
柿の木 36年
「桃栗三年柿八年」とことわざがありますが
種をまいて実がなるまで桃や栗は約3年、柿は約8年かかるっていう意味になります。
実は、桃 栗同時期くらいに実がなるのですが耐用年数では10年も違いがあるのです。
実がなるまで2~3年かかるパイナップルは、3年で減価償却されるので意外と節税ができるのかもしれないですね。
また、家畜も同じように
牛の平均寿命は18~22歳 耐用年数 4年
馬の平均寿命は25~30歳 耐用年数 6年
豚の平均寿命は9~15年 耐用年数 3年
意外なものシリーズですと
店頭のスタンド看板(移動できるもの) 3年
袖看板(ビルの壁面に突き出すようなもの) 18年(金属造)
道路沿いに建つ野立て看板 塔屋看板 20年(金属造)
新車を購入した時の耐用年数は、普通自動車で6年、軽自動車で4年になります。
減価償却は、会社や個人事業主の決算をするうえで欠かせません。
特に、不動産投資と減価償却は切っても切れない関係にあるので鉄筋コンクリート造(RC造)の減価償却のルールを知っている方は多いと思いますが植物や家畜の耐用年数を調べた事ある方は、少ないと思います。
興味がある方は、詳しく調べてみると面白いかも知れません。
コラム執筆者の紹介